About
Nanoriは、能舞台で、シテが演技をするときに動作の起点・終点になる場所=なのり座(常座)に由来し、「劇場芸術としてのコント」をコンセプトに2024 年1 ⽉に東京で設⽴されたスケッチコメディカンパニーです。
笑い主義ではない「をかし」主義を観念として、芸術劇場で⾏うコント⽂化=「狂⾔の系譜」の復興を⽬的とします。
ユーモアとは、対象との距離であり、コントは「距離のパフォーマンス」です。それは、⾃分の理解を超えた⾃然や異なる⽂化、他者への尊重であるとも考えます。
「をかし」
Nanoriは「をかし」主義(ユーモア)主義であり、「笑い」(reaction)を基準としてはいません。「をかし」には、“滑稽である”という意味の他にも“興味深い”、“⾵情がある”、“美しい”、“素晴らしい”など様々な意味を含みます。「笑い」という縦軸の追求とは異なる形で、新しい表現へ横軸の可能性を探求します。
「本⼈性」
なのり座(常座)は、役者が役名を述べることが許される。本⼈であり、役でもある=その⼆つの間の場所です。私たちがコント作品をみるとき、役としてではなく、演じている⼈間を観ている気がします。それは、物語ではなく。コント(⼨劇、断⽚)を観ると⾔うことが⾃然に異化的な⾒⽅をさせるからです。
「⾝体性」
現在の笑い主義・寄席⽂化としてのコントにおける⾝体のほとんどは、テキストの再現として表象されます。つまり、より“⾔葉”を伝えるために使われている。しかし、ユーモア主義においては、「ユーモアとは、対象との距離」でありますので、⾝体と⾔葉の距離をもっと違った可能性で探っていけるのではないかと考えています。それは、狂⾔が持つ「⾝体の独⽴した表象」の復興でもあります。
